よくミスしたときの反省的な文章や、新入社員の日報などに「気をつけます」という言葉が入っていることがある。
また、上司もミスがあったときに、「次からは気をつけて下さい」という指導をすることが多い。
しかし、大体の場合、その数日後に同じようなミスをする。
その新入社員が悪い?
- 気をつける
- 気を引き締めて業務に当たる
- 注意をする
- 一件一件大事にする
など様々なところでしょっちゅう目にする言葉だが、必ず同じような間違いが数週間、下手すると数日後に発生する。
これは、新入社員がいけないのだろうか?
否、新入社員だけではなくて、大半の人が同じようなミスを繰り返しているはずだ。あなた自身も覚えがあるだろう。
なぜ気をつけて解決しないかというと、具体的に「ミスをしないように気をつける」というのが何を表しているかわからないからだ。
「気をつける」は解決策じゃない
率直に言って、「気をつける」などの意識は変えられないと思った方がいい。
意識は変えられない。成功体験を積み重ねて変わることはあるけど、変えられない。
変えられるのは行動だけだ。
教習所で運転の仕方を習ったとき、「横にバイクがいないか気をつけてから曲りましょう」と言われただろうか?
「前、サイドミラー、横目視をしてから曲がるように」と習ったはずだ。
このように変えられるのは行動であって、意識ではない。意識を変えるのは難しいという認識を教える上司も、もちろん本人も理解しないといけない。
行動に落とし込む
同じようなミスをしたくないのなら、解決策は2つしかない。
- 行動に落とし込むか
- ミスしないシステムに変えるか
だ。本人は上を選ぶべきだし、上司は下を選択するべきだ。
「気をつけるは解決策にならない」
「気をつけてくれ!」という発言をする前に、まず意識してみてはいかがだろうか?