やるべき仕事が多く、時間に追われて疲弊しているプレイングマネージャーは多い。
そのためプレイングマネージャーには、限られた時間で成果を上げるための、タイムマネジメントスキルが求められている。
このページでは、プレイングマネージャーに必要なタイムマネジメントの4つのポイントについてまとめている。
プレイングマネージャーや人事担当者、研修担当者はぜひ参考にしてほしい。
プレイングマネージャーの役割
プレイングマネージャーは以下のような役割を担っている。
1. 組織メンバーの一人としての個人目標の達成
2. マネージャーとしての部下の育成
3. 組織全体の目標達成と課題解決
プレイングマネージャーが難しいのは、これら3つについて同時に成果を上げなければならないところにある。
タイムマネジメントとは
タイムマネジメントとは、決められた勤務時間内で成果を出すための仕事習慣のことである。
どうすればタイムマネジメントを実践することができるのだろうか。
プレイングマネージャーに必要なタイムマネジメントの4つのポイントは以下の通りだ。
【1】ムダの見極め
日々の仕事には、時間を浪費するだけの無駄なことが多く存在している。
プレイングマネージャーは、まず以下の5つのムダの排除に取り組むことから始めると良い。
(1)会議のムダ(明確な議題は決まっているか。ゴールは設定されているか。)
(2)外出のムダ(外出は必要か。複数名で行く必要があるか。)
(3)面談のムダ(直接会う必要があるか。電話やメールではだめか。)
(4)資料や書類のムダ(資料が多すぎないか。全員が読む必要があるのか。)
(5)メールのムダ(全員に送信する必要があるのか。メール整理に時間がかかってないか。)
これらのムダに気付き、排除することで、部下の時間に対する意識が向上し、タイムマネジメントをするためのベースを整えることができる。
【2】職場の環境整備
ビジネスパーソンは、年間150時間を勤務中の探しものに使っていると言われている。
この無駄な時間を省くには、以下の3点について環境整備をすることが効果的である。
(1)机の中の整理させる。
(2)ペーパーレス化を進める。
(3)PCのデスクトップの整理させる。
これだけで、プレイングマネージャー自身も含めたチーム全体の探しものの時間が大幅に削減されるはずである。
【3】時間管理の徹底
時間管理が緩い組織では、何となくのペースで仕事をしてしまうことで効率が悪くなっていることが多い。
効率よく業務を終わらせるためには、以下の3点について時間管理を徹底することが効果的である。
(1)朝礼で退社時間を申告させる。
(2)一つの仕事をいつまでに終わらせるか約束させる。
(3)集中力が高まる午前中を有効に使わせる。
これだけで仕事にメリハリがつき、組織全体の労働生産性を高めていくことができるはずである。
【4】迅速な部下育成
部下が育てば育つほど、プレイングマネージャーの負担が減り、組織全体の業務もうまく回るようになる。
そのために、以下の5点に注意して部下育成すると良い。
(1)自発的に行動させる。
(2)『おだてる』のではなく『褒める』。
(3)1日の終わりに振り返りと検証をさせる。
(4)一つ上の地位になったつもりで仕事をさせる。
(5)一人でしかできない仕事を作らせない。
これを注意するだけで部下の成長スピードが速まり、時間を意識した組織を作ることができる。
まとめ
ここまで、プレイングマネージャーに必要なタイムマネジメントの4つのポイントについてまとめてきた。
プレイングマネージャーがタイムマネジメントスキルを身につけることで、自身が楽になるとともに、全体の業務効率が上がり、労働生産性を高めることができる。
このページを参考にしてタイムマネジメントの意識を高め、限られた時間の中で成果を出せる優秀なプレイングマネージャーが育つことを願っている。