プレゼンで思うような成果が出ないと悩んでいる人は、テクニックが不足していることが多い。
このページでは、プレゼン能力強化のための7つのプレゼンテクニックについてまとめている。
プレゼンスキルを向上させたい人や企業の研修担当者は、ぜひ参考にしてもらいたい。
Contents
プレゼンに必要な5つのP
以下の5つのPを押さえることで、より説得力のあるプレゼンテーションを行うことができる。
・People (聞き手)
・Purpose (目的)
・Program (流れ)
・Presen-skill (技術)
・Personality (自身)
聞き手をイメージして、目的に到達できるように流れを構成し、持てる技術を駆使して自分らしいプレゼンを実施することが必要である。
代表的な7つのプレゼンテクニック
プレゼン能力を強化するために、以下のテクニックを覚えるとよい。
(1)SDS(エスディエス)法
SDS法とは、Summary(概要を伝える)→Detail(詳細を伝える)→Summary(全体的なまとめ)の頭文字を取ったプレゼンテクニックである。
Summary(概要)
「本日は、弊社の新型スマートフォンの発表会にお越しいただきありがとうございます。今までにない、ハイスペックなスマートフォンの開発に成功しました。」
Details(詳細)
「当社従来比として、CPUを1.5倍に向上、メモリを2倍に増強、さらにバッテリーが2倍長持ちさせたスマートフォンの開発に成功したのです。」
Summary(まとめ)
「その新型スマートフォンがこちらです!」
SDS法を使うと、伝えたい要点を各ステップで一回ずつ触れることができるため、要点を強調して聞き手に伝えることができる。
(2)FABE(ファブ)法
FABE法とは、Feature(特徴)→Advantage(利点)→Benefit(利益)→Evidence(証拠)の頭文字を取ったもので、主にセールスシーンで活用されているテクニックである。
Feature(特徴)
客観的事実に基づく商品やサービスの情報(機能や品質、仕様など)を伝える。
Advantage(利点)
同業他社や競合には真似ができない差別化された点、優位性を伝える。
Benefit(利益)
差別化された利点が顧客にどのような利益をもたらすかを伝える。
Evidence(証拠)
調査や分析レポート、研究機関のデータ、第三者の声などを紹介して安心感を与える。
FABE法を使うと、競合商品との差別化ポイントを明確にすることができるため、顧客にベネフィットを感じさせることができる。
(3)BEAF(ビーフ)法
BEAF法とは、先のFABE法と項目は同じで、順番が異なるテクニックである。
BEAF法は主にインターネットによる販売を行う際に使われており、サイトトップで見込み客を引付け、メルマガ登録や購入まで、そのサイトから離脱することなくたどり着かせることができる。
プレゼンでは、聞き手の層が広い場合にBEAF法を、ターゲットが絞られている場合にFABE法を使うのが効果的である。
(4)TAPS(タプス)法
TAPS法は、To Be(理想)→As is(現状)→Problem(問題)→Solution(提案)の頭文字を取ったもので、聞き手に目的意識や問題意識を持たせるためのプレゼンテクニックである。
To Be(理想)
聞き手の理想をクリアにして伝える。
As is(現状)
理想を伝えた後、聞き手の現状を理解させる。
Problem(問題)
理想と現状のギャップから生じる問題を明確にする。
Solution(提案)
問題を解決するための具体的な提案をする。
TAPS法を使うと、聞き手が自分ごととして問題を捉えることができるため、より心に響くプレゼンを行うことができる。
(5)ワンセンテンス法
ワンセンテンス法は、セリフの長さをワンセンテンス、つまり句点で区切って話すプレゼンテクニックである。
× 長文を一気に話す。
「これから健康であるために大切にしたい2つのポイントについて話すのですが、1つ目のポイントは睡眠で、2つ目のポイントは毎日3食の食事についてです。」
○ 句点で区切って話す。
「これから健康であるために大切にしたい2つのポイントについて話します。」
→「1つ目のポイントは睡眠です。」
→「2つ目のポイントは毎日3食の食事です。」
ワンセンテンス法を使うと、プレゼンのポイントを聞き手にわかりやすく伝えることができる。
(6)ジグザグ法
ジグザグ法は、3秒から5秒ほどの1対1のミニ会話を連続させるテクニックである。
ジグザグ法を使うと、堂々と話しているように見えるため、プレゼンの説得力を高める効果がある。
また、「自分に話しかけている」という感覚が聞き手に生まれるため、話を無視できない状態となり、メッセージが届きやすくなる。
まとめ
ここまで、プレゼン能力強化のための7つのプレゼンテクニックについてまとめてきた。
これらのテクニックを駆使して、これまで以上に説得力があり、成果に繋がるプレゼンができるようになることを願っている。