中堅社員ともなると、自分一人でできる仕事は限られ、誰かと関わり合いながら行う仕事が増えてくる。
このページでは、周囲を巻き込んで仕事を成功に導くための影響力強化法についてまとめている。
チームをまとめることに悩んでいる中堅社員はぜひ参考にしてほしい。
Contents
巻き込むために必要な「説得」
仕事の規模が大きくなればなるほど、周囲の協力が必要となってくる。
後輩だけでなく、上司や同僚、取引先の人などの協力を得て仕事をスムーズに進めるためには、適切な「説得」により周囲を巻き込む技術が必要だ。
この場合の「説得」とは、相手を言いくるめるという類のものではなく、相手をその気にさせ、自ら率先して動いてもらうためのものである。
相手から協力を得るためには、相手と良好な関係を作り、無理なく協力してもらえるようなコミュニケーションが必要だ。
「受け身」から「受け手」へ
相手が、こちらの言いなりになるだけの「受け身」では、押し付けているだけで巻き込んでいることにはならない。
相手がこちらの意図を理解し、自ら積極的に協力する「受け手」となることで、初めて相手を巻き込むことができる。
そのためには、まず相手の注意を引き、次に自分の意見をストレートに伝えることが必要だ。
例えば、会議の時に、挙手をして「議長!」と声をかけると、その瞬間にその場にいる全ての人が「受け手」となり、こちらの話を聞く体制に持ち込むことができる。
その上で、相手を納得させられるような説明=「説得」に移るのが効果的だ。
「受け手」を「説得」するためのポイント
相手を「受け手」にし、巻き込んでいくための上手な「説得」方法を紹介する。
(1) 結論を述べてから理由を説明する
結論を先に伝えてから理由を説明していく方法である。
上司や先輩社員など忙しい人ほど結論を早く聞きたがるため、より効果が高い。
(2) 話す項目を先に伝える
いくつかの話をするときは、冒頭で「これから○○と××の2点について話します」と項目を先に伝えておく方法である。
この後どのような話が続くのかがわかるため、相手は説明に耳を傾けやすくなる。
(3) 理由や根拠を明確にする
「なぜなら~」「~だからです」など、理由や根拠を明確にする方法である。
自らの主張の正当性を証明することで相手が納得しやすい状態を作ることができる。
上司を巻き込むためのコツ
上司を巻き込むことができれば大きな後ろ盾となり、業務がやりやすくなる。
そのためには、上司が○×で答えられるようなシンプルな伝え方が必要だ。
例:「~の件に関して・・・のようにしたいのですが、このまま進めて良いでしょうか」
このように自分の考えや意見を具体的にして質問形式で投げかけることにより、上司は「OK」と言いやすくなり、自ら許可を出すことで積極的に関与し始めるだろう。
後輩や同僚を巻き込むためのコツ
より多くの人を巻き込むことで、プロジェクトを成功に導くことができる。
そのためには、「何のためか」「何が変わるのか」「どのような効果があるのか」など、より具体的に伝えることが必要だ。
若いスタッフに、「気持ちで踏ん張れ」や「気合いで達成しろ」などのような精神論や感情論を言ったところで、何も伝わらなければ、行動を起こすきっかけにもならない。
しかし、最終ゴールがわかる「完成予想図」のような道しるべを用意することにより、結果や効果をイメージすることができるため、各々が自主的・積極的に行動するきっかけとなる。
まとめ
ここまで、仕事を成功に導くための周囲を巻き込む影響力の強化法についてまとめてきた。
そのためには、周囲を「受け身」から「受け手」に変化させ、自ら積極的に関与していくような「説得」スキルが必要だ。
このページを参考に、周囲を巻き込み、より大きな成果を出すことができる中堅社員になることを願っている。