スタッフ指導で絶対にやってはいけない指導方法があるのをご存知だろうか。
このページでは、そのやってはいけないスタッフ指導方法についてまとめている。
部下を持つマネージャーや店舗責任者、そして管理者を指導する立場の研修担当者はぜひ参考にしてほしい。
Contents
- 1 やってはいけないスタッフ指導1:気分にまかせて怒る
- 2 やってはいけないスタッフ指導2:理由を説明せずに怒る
- 3 やってはいけないスタッフ指導3:他のスタッフと比較する
- 4 やってはいけないスタッフ指導4:目的と目標を明確にしない
- 5 やってはいけないスタッフ指導5:振り返りの時間を作らない
- 6 やってはいけないスタッフ指導6:「できるもの」として仕事を任せる
- 7 やってはいけないスタッフ指導7:具体的な指示を出さない
- 8 やってはいけないスタッフ指導8:自分がルールを守らない
- 9 やってはいけないスタッフ指導9:上から目線で指導する
- 10 やってはいけないスタッフ指導10:自分の価値観だけで怒る
- 11 まとめ
やってはいけないスタッフ指導1:気分にまかせて怒る
気分にまかせて怒ることの一番の問題は、上司の意見がその時の気分によって変わってしまうことだ。
同じ相談をしても日によって答えが違う、以前の指示と全く違う指示が出るなど、気分によって言っていることが変わると、スタッフもどのように動いたら良いかわからない。
その結果、チームとしての統制が失われ、目的や目標が達成しづらい環境になってしまう。
スタッフと話をする時は、一呼吸おいて、相手の顔を見て、冷静に指導することが必要だ。
やってはいけないスタッフ指導2:理由を説明せずに怒る
一般的に、マネージャーは他のスタッフよりも情報量も経験も多い。
そのため、何か問題が起きたときに、マネージャーにはその問題解決の道筋が初めから何となく見えていて落ち着いて対応できるが、スタッフはどうしたらよいかわからなくて慌ててしまい、より問題をこじらせてしまう、ということになる。
誰でも子供の頃に、親から「赤信号で止まりなさい」(怒る)+「車が来て危ないから」(理由)と教わっただろう。
このように、「怒る」だけでなく、「怒る+理由」を組み合わせて指導することが重要である。
やってはいけないスタッフ指導3:他のスタッフと比較する
ダメなマネージャーの特徴として、自分にとって都合の良いスタッフを高く評価してしまう傾向がある。
自分に都合の良いスタッフと比較して、「お前は使えない」「ここがダメだ」などと指導してしまうと、それは「スタッフの成長のため」ではなく「マネージャーの都合のため」になるため、説得力に欠けて、スタッフも納得してその指導を受けることができない。
人間には得意不得意があることを念頭に置きながら、他のスタッフと比べた減点方式ではなく、そのスタッフだけを見た加点方式で指導していくことが重要だ。
やってはいけないスタッフ指導4:目的と目標を明確にしない
目的がはっきりしない目標は、「なぜそれをやらなけれならないのか」がスタッフに伝わらず、きちんと実行させることは難しい。
「今月の売上を達成する≪目的≫のために、今週は●●円売るという≪目標≫を達成しよう」と、目的と目標を明確にしてスタッフに落とし込むことが必要だ。
まずは全体の目的を理解させた上で、日々の行動目標を決めて、指示していくことが重要である。
やってはいけないスタッフ指導5:振り返りの時間を作らない
時間をかけて指導して実行させても、何が正解で何が間違っていたのかについて振り返りを行わないと、スタッフの成長には繋がらない。
振り返りの時間を作るために、振り返りシートを活用して、定期的にスタッフとのコミュニケーションを図ることも必要だ。
やってはいけないスタッフ指導6:「できるもの」として仕事を任せる
「なんでこんなこともできないのだろう?」「自分がもう一人いれば楽なのに」と思ってしまうマネージャーは多いだろう。
これは、自分のものさしで物事を判断してしまっている悪い例だ。
マネージャーは、自分の当たり前がスタッフには当たり前ではない、ということを理解した上で指導しなければならない。
やってはいけないスタッフ指導7:具体的な指示を出さない
全て細かく指示を出してしまうとスタッフの成長に繋がらない。
しかし、何もわからないうちから業務を丸投げしてしまうと、スケジュール通りに業務を完了させることができない。
スタッフが自分で考える余地を残しつつ、「こういう手順でこの業務をいつまでに終わらせて」とある程度具体的に指示することが重要だ。
やってはいけないスタッフ指導8:自分がルールを守らない
長年勤めていると慣れは出てくるものだ。
しかし、マネージャーが、「この程度ならいいや」と規則に反したことをしてしまうと、スタッフも同じように動いてしまい、チームの規律が守られない。
マネージャーは、まず自分に厳しく、決められたルールは必ず守ることを意識しなければならない。
やってはいけないスタッフ指導9:上から目線で指導する
スタッフのほとんどが自分より年下というマネージャーは多いだろう。
しかし、本来、仕事に年齢は関係ない。
年下だろうが、自分の部下だろうが、一人の人間として、尊敬の念を持って接し、指導することが重要だ。
やってはいけないスタッフ指導10:自分の価値観だけで怒る
顧客対応については、指導の出発点が「お客様のため」になっていなければならない。
何かあったときに、すぐに自分の価値観で「それはないだろう」と決め付けるのではなく、「お客様のためになっているか」「スタッフはお客様のことを考えて対応しているか」について確認した上で、適切な指導することが重要だ。
まとめ
ここまで、スタッフ指導で絶対にやってはいけない指導方法についてまとめてきた。
全部を完璧にこなすことは難しいが、意識をするだけでもだいぶ変わってくるだろう。
自分自身に一つでも心当たりがある場合、または社内のマネージャーが上記をやってしまっている場合は、なるべく早く改善してほしい。
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