【パワーポイントプレゼン強化研修】資料をより良くする7つのポイント

パワーポイントプレゼン
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パワーポイントプレゼン資料がうまく作成できない、メッセージがいまいち相手に伝わらないと悩んでいる人は多い。

このページでは、パワーポイントプレゼン資料をより良くする7つのポイントについてまとめている。
プレゼン資料のクオリティをあげたい人や、パワーポイント研修の実施を考えている研修担当者はぜひ参考にしてほしい。

(1)パワーポイントの特徴を知る

パワーポイントプレゼン資料を作成する前に、まずパワーポイントの特徴やメリットを知るところから始めると良い。
パワーポイントは、ワードやエクセルよりも自由度が高く、自分のイメージに合わせて、必要な素材をスライド上に並べ、レイアウトすることができる。

パワーポイントプレゼン資料を作成する際は、パワーポイントの特徴を最大限に利用し、相手に伝えたいポイントをより訴求させられるようにデザインすることが必要だ。

(2)資料と商品/対象のイメージを合わせる

プレゼンを成功させるためには、パワーポイント資料と商品のイメージを合わせなければならない。
例えばプレゼンする商品が高額な場合、資料もそれに合わせて高価なイメージを抱かせるようなデザインにすることが必要だ。

また、パワーポイント資料とプレゼンする対象もイメージを合わせなければならない。
例えばプレゼンする対象が子供を持つ母親の場合、資料も対象に合わせて柔らかく温かいイメージで作成することが必要だ。

このように、「何を誰に伝えたいのか?」に合わせて資料のデザインの方向性を決めてから、パワーポイント資料を作成すると良い。

(3)「読ませる」より「見せる」資料にする

パワーポイントプレゼン資料は文字数をなるべく削り、少ない情報で内容がわかるスライドにすることが重要である。
「読ませる資料」ではなく「見せる資料」にするために、下記を意識して作成すると良い。

ワンスライド・ワンメッセージ

1枚のスライドで伝えるメッセージは1つにすること。
メッセージとは、「主張(言いたいこと)」を意味する。
1枚のスライドに多くのメッセージが入ると、主張が弱まるだけでなく、見る人・聞く人を混乱させてしまう。
わかりやすいプレゼンは、わかりやすい資料が支えるのだ。

極限まで情報を絞り込む

スライドに載せる情報は極限まで絞り込むこと。
メッセージは、文字だけでなく、図や写真、イラストなどでも伝えることができる。
同じメッセージを表すものでも、文字と図、文字と写真など、いくつも重ねない方が相手に主張を訴求しやすい。
できるだけ情報を絞り込み、シンプルなスライドを目指すのがポイントだ。

(4)色の効果を最大限に活用する

パワーポイントプレゼン資料のデザイン要素は、「色」「フォント」「写真・描画(オブジェクト)」「レイアウト」である。

色にはそれぞれのイメージがあり、赤は情熱、青は清潔感を感じさせるといった効果がある。
資料作成の際にはそれぞれの色の持つイメージを活用するとともに、色の三属性(色相、明度、彩度)、色相環、コントラスト、補色、トーン、グラデーション、RGBとCMYKの違いなどについても意識しながらデザインしていくと良い。

パワーポイントプレゼン資料の配色の鉄則

・彩度の高い標準色を使用しないこと。
・彩度を落とした落ち着いた色を選ぶこと。
・同系色を使用し色を減らすこと。
・黒背景は使わないこと。
・1スライド4色までとすること。
・色を増やす場合は同彩度の色を選択すること。
・色の割合は、背景色(文字含め)70%、メインカラー25%、強調色5%にすること。

(5)イメージに合わせたフォントを使う

フォントの選び方・使い方により、パワーポイントプレゼン資料の見た目が大きく変化する。
例えば、太く角張ったフォントを使えば強く男性的なイメージを与え、細く丸いフォントを使えば柔らかい印象を与えることができる。
プレゼンの内容に合った適切なフォントを選択し、資料にも共通のイメージを持たせたい。

パワーポイントプレゼン資料のフォント選択の鉄則

・見出しや本文など全体のフォントを統一すること。
・基本的にはゴシックを選択すること。
・明朝体はインパクトが欲しいところだけで使うこと。
・文字の装飾はしないこと。
・数字を強調するときは、数字のみを大きくし、単位は小さくすること。
・文字サイズは、投影スライドの場合は32ポイント以上、配布資料は10.5ポイント以上にすること。

(6)適切なオブジェクトを載せる

写真や図などのオブジェクトは、パワーポイントプレゼン資料をデザインする上では欠かせない要素だ。
オブジェクトの載せ方により、資料のメッセージが大きく変化する。
適切なスライドに適切なオブジェクトを掲載し、資料のデザイン性と効果を高めたい。

パワーポイントプレゼン資料のオブジェクトの鉄則

・どうしても必要なオブジェクトのみに絞ること。
・縦横比は変えないこと。
・資料の背景で画像を使用しないこと。
・スマートアートは極力使わないこと。
・矢印は控えめにすること。
・グラフは1スライド1つまでとすること。

(7)目線の動きを意識してレイアウトする

レイアウトとは、文字や図をどこにどのように置くか、余白をどの程度取るかといったスライド内の配置のことだ。
パワーポイントプレゼン資料は、「スライドサイズを4:3または16:9にする」、「配布資料はA4サイズに設定する」などの基本を押さえた上で、「グーテンベルク・ダイヤグラム」と「Zの法則」を意識してレイアウトすると良い。

パワーポイントプレゼン資料のレイアウトの鉄則

グーテンベルク・ダイヤグラム

グーテンベルク・ダイヤグラムとは、人の目線が左上から右下に斜めに流れていくことを表した理論である。
情報が均等に配置されている場合、人は左上を最初に見た後、右上をチラ見し、左下をチラ見し、最後に右下を見るように目線を持っていく。
このグーテンベルク・ダイヤグラムは、印刷物などの紙面でよく使われるレイアウトの基本だ。

Zの法則

Zの法則とは、人の目線が左上→右上→左下→右下の順に、Zの形に流れていくことを表した理論である。
情報が均等に配置されていない場合、人は左上を最初に見た後、水平方向に右上に移動し、斜めに左下に移動し、最後に右下の部分を見るように目線を持っていく。
特にオブジェクトが多い資料を見るときに、この目線の動かし方をする傾向がある。
パワーポイントプレゼン資料はこのZの法則を活用し、一番重要な情報を左上に、画像や表などの目立たせたい情報を中央ではなく四方に配置すると良い。

まとめ

ここまで、パワーポイントプレゼン資料をより良くする7つのポイントについてまとめてきた。

このページを参考にして、メッセージが伝わりやすいデザインを意識したより良い資料を作成し、素晴らしいプレゼンテーションが実施できるようになることを願っている。

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