不祥事が起こる理由と企業風土を変える方法

企業風土
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以前には考えられなかったような企業の不祥事が相次いでいる。
不祥事はその企業の風土が関係していることが多い。

このページでは、不祥事が起こる理由と企業風土を変える方法についてまとめている。
マネージャーや人事担当者、新人研修の担当者はぜひ参考にしてほしい。

「言えない」風土が不祥事へと繋がる

上司の間違いを指摘できる人はどのくらいいるだろうか。
日本人は「波風を立てたくない」「事を荒立てたくない」という人が多く、見て見ぬ振りでその場をやり過ごす傾向がある。
また、意見する場がない、そもそも部下の意見は聞かないというケースもあり、社内に「言えない」という風土が根付いてしまっている企業が多い。

企業の健康度チェックで問題を見つける

自分の所属している企業や組織が不祥事に繋がるような問題を抱えていないか確認するために、組織の健康度チェックをしてみると良い。

企業の健康度チェック

【 】上司に質問や相談が気兼ねなくできる。
【 】上司との面談が定期的に行われている。
【 】上司からの指示や説明は丁寧でわかりやすい。
【 】上司の決定に抵抗感なく従うことができている。
【 】会議では特定の人だけでなく多くの参加者から意見が出される。
【 】チームワークを大切にする社風である。
【 】倫理的なことを大切にする社風である。
【 】問題を隠蔽する人はいない。(聞いたことがない)
【 】不正なことは行われていない。(聞いたことがない)
【 】他人の陰口を言う人はいない。(聞いたことがない)

上記にチェックが付かなかった項目が、企業の深刻な問題へと繋がっている。

「言えない」風土を変える方法

「言えない」という企業風土を変えるためには、従業員同士の関わりをより密接にして信頼関係を深めることが必要だ。

そのために、会議のような「真面目に真面目な話をする場」や、飲み会のような「気楽に気楽な話をする場」を設けることが多い。
しかし、「真面目に真面目な話をする場」では本当に思っていることが出てくることは少なく、「気楽に気楽な話をする場」では感情が前に出てしまい建設的な議論をすることは難しい。

そのため、「言える」風土にするために以下のような場を設けると良い。
                               

オフサイトミーティング

オフサイトミーティングとは、会社から離れた場所で行う会議のことだ。
「気軽に真面目な話をする場」として、欧米企業や国内の外資系企業で導入が進んでいる。
オフサイトミーティングには、社内で行う会議(オンサイトミーティング)では出てこなかったような意見を引き出す効果がある。
また、会社での役職や役割から離れることで、議論が活発になり、斬新なアイデアが得られやすいという効果もある。

トライアングルミーティング

トライアングルミーティングとは、直接的な関わりのある二人だけでなくもう一人加えることで、より「言える」状態にする会議のことだ。
例えば、「Aさんからの意見だとBさんは受け入れないため、Cさんから意見を言ってもらう」とか、「AさんとBさんの意見を合わせるとより質の高い提案書ができるが、二人の間に接点がないため、Cさんを仲介役にして二人を繋いで議論を活発化させる」というようなケースである。

まとめ

ここまで、不祥事が起こる理由と企業風土を変える方法についてまとめてきた。

不祥事に繋がるような問題を抱えないために、企業は今の健康度を把握し、従業員同士の関わりを深めて「言えない」風土を変えていかなければならない。

このページを参考にして、誰もがおかしいことをおかしいと「言える」ような企業風土作りを進めていってほしい。

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