ロジカルシンキングに必要な MECE と So what? Why so?

ロジカルシンキング
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社内のすべてのメンバーに、ロジカルシンキングができるようになってほしいと考える人事担当者は多いだろう。

ロジカルシンキングを身につけるには、代表的なフレームワークや基本的な考え方について理解しておく必要がある。

このページでは、ロジカルシンキングにおける注意点と基本概念MECE、基本技術So what? Why so?についてまとめる。
ロジカルシンキングを身につけさせたい人事担当者や研修担当者、そして自身のスキル高めたいビジネスパーソンはぜひ参考にしてほしい。

ロジカルシンキングとは

ロジカルシンキングとは、論理的で筋道が通っており、矛盾がないように物事を思考することだ。

ロジカルシンキングで物事を「全体」と「部分」に分けて整理することにより、問題解決に役立てることができる。

また、ロジカルシンキングを使って論理的に話すことにより、相手に納得感を与えることができる。

ロジカルシンキングが必要な場面

ビジネスは、ロジカルシンキングが必要な場面の連続である。

提案営業やプレゼンテーションでは、取引先や顧客に自分の考えをわかりやすく伝え、正しく理解してもらい、納得してもらうことが必要だ。

社内でも、業務報告や会議、他部署に連携してもらう際など、論理的に話さなければならない場面は多くある。

課題や問題の本質を掴み、話の結論(ゴール)をイメージしながら、その解決方法と根拠を、順序立ててきちんと伝えていかなければならない。

ロジカルシンキングのための3つの注意点

物事を論理的に考え、わかりやすく相手に伝えるために、注意しておくべきポイントが3つある。

「重複」に注意

話に重複があると、相手にうまく伝わらない。

例えば、「理由は3つあります」と前置きして話し始めたが、途中で考えがまとまらず、表現を変えただけで1つ目と3つ目が同じ内容になってしまったとする。

このような重複が含まれると説得力のある説明にならず、相手に話の主旨がうまく伝わらないという結果に終わってしまう。

「漏れ」に注意

話に漏れがあると、結論までうまくたどり着けない。

話の中に明らかな欠落があり、説明すべきことを説明できていないためだ。

まずはロジカルシンキングを用いて話の筋道を考え、漏れの無いように注意しておくことが必要である。

「ずれ」に注意

話にずれが生じていると、納得間を与えられない。

話のずれは、話し手と聞き手の認識や考え方の違いから生まれるものが多い。
そのことを事前に考慮して、思考と話の筋道に幅を広げておくことが必要だ。

また、話の内容が徐々にテーマからずれていってしまうこともあるため、注意しておかなければならない。

ロジカルシンキングの基本概念:MECE

MECE(ミース/ミーシー/ミッシー)とは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をとった言葉で、ロジカルシンキングの基本概念の一つである。

Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive = 互いに重ならず、漏れていないこと

MECEを意識することにより、考えが整理でき、話の筋道に重複や漏れがないように確認することができる。

MECEに考えるためのフレームワーク

MECEにロジカルシンキングしていくためには、様々な切り口から「互いに重ならず、漏れていないこと」を確認していく必要がある。

そのための代表的なフレームワークを紹介する。

3C分析

3C分析とは、企業や事業といった全体集合を、顧客(customer)、競合(competitor)、自社(company)の3つの部分集合に分けて考えていく方法である。

4P分析

4P分析とは、マーケティングで用いられるフレームワークで、商品(product)、価格(price)、場所(place)、訴求方法(promotion)の4つの切り口で考えていく方法である。

SWOT分析

SWOT分析とは、経営戦略で用いられるフレームワークで、強み(strengths)、弱み(weaknesses)、機会(opportunities)、脅威(threats)の4つの切り口で考えていく方法である。

PEST分析

PEST分析とは、経営における外部要因の影響を見る際に用いられるフレームワークで、政治的要因(politics)、経済的要因(economics)、社会的要因(society)、技術的要因(tecnology)の4つの切り口で考えていく方法である。

PDCA

PDCAとは、業務を円滑にかつ効果的に実行・管理していくために用いられるフレームワークで、計画(plan)、実行(do)、確認(check)、改善(Action)の4つの切り口で考えていく方法である。

ロジカルシンキングで「飛び」をなくす

「飛び」とは、結論と根拠が繋がっていないことだ。

MECEのフレームワークで重複や漏れを防いでも、「飛び」があると相手に意図が伝わらない。

「飛び」をなくすにはどうすればよいのだろうか。

ロジカルシンキングの基本技術:So what? Why so?

話の飛びをなくすためのロジカルシンキングの基本技術が「So what? Why so?」だ。

 So what? = だから何?
 Why so? = なんでそうなるの?

So what? は、「●●だから○○なのだ」という結論を見つける作業である。

「●●という要素から○○という結論が導き出される」という考えが成立するかどうか、「So what?(だから何?)」と自分に問いかけることで、根拠と結論の繋がりを確認することができる。

Why so?は、「○○なのは●●だからだ」という結論に納得できるかどうか確認する作業だ。

「○○という結論になるのは●●という要素があるからだ」という考えが成立するかどうか、「Why so?(なんでそうなるの?)」と自分に問いかけることで、結論と根拠の繋がりを確認することができる。

「So what? Why so?」は、頭の中で繰り返し行う作業だ。

日常生活の中で、常に「だから何? なんでそうなるの?」と考える癖をつけることが、ロジカルシンキングを身につける近道となる。

まとめ

ロジカルシンキングにより、相手にわかりやすく説明し、納得してもらうことは、ビジネスパーソンにとってとても大切なことだ。

日頃から論理的な思考で物事を考えていく習慣をつけ、ロジカルシンキングの能力を高めていってほしい。

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