ベテラン社員のモチベーション低下に悩んでいる管理職や人事担当者は多い。
どうしたらベテラン社員のやる気を高め、最大限のパフォーマンスを発揮させることができるのだろうか。
このページでは、ベテラン社員のモチベーションを向上させる方法についてまとめている。
管理職や人事担当者、さらにベテラン社員を部下に持つマネージャーはぜひ参考にしてほしい。
Contents
モチベーションとは?
仕事におけるモチベーションとは、「やる気」もしくは「やる気を起こさせる要因」のことだ。
モチベーションに繋がる要因は、仕事内容、将来性、人間関係、待遇などが挙げられる。
ベテラン社員のモチベーションを向上させるには?
今までのキャリアを振り返る機会を作る
ベテラン社員になると、自分のキャリアについて改めて考えることが少なくなる。
キャリアを振り返ることは、自分の経験値やスキルなどの強みを把握することだ。
経験値やスキルを「暗黙知」から「形式知」に変えることで自身の強みに気付き、その強みを活かすことで仕事への取り組み方が変わってくる。
キャリアの振り返りのためには、これまでの自分の仕事に関連する書類を集めることが有効だ。
書類とは、例えば人事記録や名刺、辞令、表彰状、資格認定書、業界学術誌への論文などである。
これらの書類から今までのキャリアを振り返り、自己理解を深めることが、ベテラン社員のモチベーション向上に繋がっていく。
周りから求められていることを理解させる
周囲から頼られることで、ベテラン社員のモチベーションはさらに向上していく。
そのために、まずは周りから何を求められているのかについて理解しなければならない。
新しいことに積極的に挑戦する
若手社員は、ベテラン社員が先頭に立って新しいことに挑戦して、自分たちを引っ張っていってくれることを期待している。
ベテラン社員も新たな業務に取り組むことで自身のスキルを再確認でき、さらに成長することができる。
自分から声をかける
若手社員は、ベテラン社員には話しかけづらいと思っていることが多い。
多少仕事が立て込んでいたとしても、困っていることはないか、軌道修正したほうがいい業務はないかなど、若手社員の表情を見て自分から声をかけると良い。
それが若手社員との関係性を深め、ひいては職場の雰囲気作りに繋がっていく。
アドバイスは短く控えめにする
ベテラン社員は伝えたいことを端的にまとめて、押し付けにならないようなアドバイスを意識すると良い。
その結果、若手社員はベテラン社員の意見を素直に取り入れやすくなり、両者ともポジティブに働くことができる。
昔自慢をしない
ベテラン社員への不満としてよく挙げられるのが「昔自慢」である。
昔自慢をよくする人は、後ろ向きな印象を持たれることが多い。
ベテラン社員は、過去の栄光を振り返るのではなく、未来の成功に意識を向けると良い。
身だしなみは清潔にする
新人には許されることでも、ベテラン社員がするとだらしなく見られてしまうことがある。
ベテラン社員は、周囲がどのように自分を見ているかという視点を常に持ち、清潔感のある身だしなみを心がけなければならない。
その結果、若手社員からの見られ方が変わり、関係性が良くなることで円滑なコミュニケーションが図れるようになる。
管理職と若手社員を繋ぐ
若手社員はベテラン社員が思っている以上に情報量が少なく、会社についての理解も浅い。
反対に、管理職は若手社員がどのように考えているのかについて知らないことが多い。
ベテラン社員は、管理職と若手社員を繋ぐ「架け橋的な立場」として、それぞれの情報をそれぞれに伝えることが期待されている。
スキルやノウハウを見える化する
何年も仕事を続けていれば、間違いなく、そのベテラン社員独自のノウハウやスキルが存在する。
ベテラン社員は、今まで得てきたスキルやノウハウを業務フローやマニュアルにすることで、見える化・標準化することが期待されている。
若手社員を育成する
ベテラン社員のスキルやノウハウは、見える化するとともに伝承していかなければならない。
ベテラン社員は、積極的に若手社員を指導し、育成していくことが期待されている。
まとめ
ここまで、ベテラン社員のモチベーションを向上させる方法についてまとめてきた。
人材不足を解消するためには、ベテラン社員のやる気を高め、その知識と経験をフル活用して労働生産性を高めていかなければならない。
このページを参考にしてベテラン社員向けモチベーション向上研修を実施し、一人でも多くのベテラン社員が会社の発展に貢献していくことを願っている。