人材育成の変化や育成そのものへの抵抗を乗り越える方法

人材育成に対する抵抗
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「人材育成が思う様に行っていない」と思ったとしよう。

人材育成の成果は目に見えにくいし、長期的スパンで見る必要がある。

そんな中で、「思う様にうまく行っていない」というのであれば、それは間違いなくうまく行っていないのだ。よりよい人材育成をしないといけないし、仕組み自体を変革しないといけないかもしれない。それも、なるべく早くしなければいけない。

うまくいく保証はないが、実施してみなければ現状維持が続き、よりよくなることはないというのも当たり前の話だ。

しかし、変化には大きな抵抗が伴うことがままある。

変化に対する抵抗

人類は維持を望み続ける動物だ。野生の時代は生きていくことが最優先だった。そのため、変更は悪しきことだった。

なぜって、その状態で生きているからだ。そのままでいたほうが安全に決まっている。

だからこそ人間は変化を拒むし、できる限りそのままでいたいという性質を持っている。現在でもその性質は続いていて、ビジネスマンも同じ状態にいる。

企業全体としてももちろん同じだ。

たしかに短期的に見れば変更するリスクというのはとても大きい。しかし、長期的視野に立つともはや変化をしないことが正しいとは言えなくなってしまった。

変化しなければ先はないというのは、数多くの企業を観察していればよくわかるだろう。

よく起こる抵抗

内部の人材を育成して変化を起こそうとすると、次のような抵抗がよく起こる。

こんなものに意味はない

よく聞く言葉だ。多くの新規施策は、それを本気で考えた人以外にはどうってことないようなものに見える。反対に素晴らしすぎるものは斬新すぎて、組織に馴染まないということもよくある。

研修は面倒だし、人材育成プログラムなんて信用ならない、と思っているパターンだ。

また、それだけでなはく無意識下で、日常が変わる可能性があるのを嫌がっている。そのため、上記のようなコメントで止めにかかるわけだ。

ゆっくり変えていけばいい

これも何度聞いたかわからない。力強く止める気はないが、ゆるりとかわしたいというタイプが発する言葉だ。

ゆっくり変えたほうがいい場合もないではないが、多くの場合ゆっくり変えている最中になんらかの不具合が発生し、すべてその変更の責任にされる。そして結果としてすべてが元に戻るのだ。

ものすごく不機嫌な顔をされる

自分が上の立場にいるのであれば、これは笑顔でやりきろう。その場で戦っても意味はない。

下の立場にいるときには問題だが、これは腹を括るほかない。こうした方がいいという信念さえあれば、不機嫌な顔をするだけで具体的なことを言わない相手に負けることはない。

これに対する対処法は?

ではこれらに対する対処法はないのだろうか? 対処法は次の通りだ。

TOPから権限をもらう

まずはTOPから権限をもらうこと。これは必ずチャレンジしなくてはいけないことだ。あなたがトップであれば、No.2の同意を取っておく。

後ろ盾がない新規施策ほど脆いものはない。抵抗感があると、すぐに崩壊してしまう。

多くの人がいる会議の中で、もしくは文章として、どこまでの変更を加えても許されるのかの権限を貰っておくべきだ。

そうすることにより、その施策に真剣度が出る。

だからと言って、何も言われなくなるかというとそういうことはなく、批判には晒される。

しかし、後ろに壁があって支えてくれるのと、そうでないのとではまったく違う。

各対象の上長を巻き込む

人材育成のために成長後の姿などのすり合わせが必要だが、対象部門のトップはとにかく全員入れよう。

どうにかして入ってもらわないと後からひっくり返ること請け合いだ。

小さいところをひっくり返す

上記がなかなか得られないようであれば、大きな変革を狙うのは難しい。

ただし、すぐに諦める必要もない。その場合には、小さな場所でまずは変更を起こすことだ。

自身の影響範囲内でまずは変更を起こし、結果を見せる。それが正しい方向だ。

まとめ

常に100%の改善ができるわけではないが、必ず踏み出した分だけなんらかの成果が返ってくる。

抵抗でうまくいかなかったとしてもそれが企業にとって必要だと感じるのであれば、根回し等も含めて、全力で対応することをお勧めする。

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