人事部は、採用から人材育成、労務管理まで「ヒト」に関するあらゆる業務を扱う部門であり、求められるスキルも広範囲にわたる。また、環境や働く人々の意識の変化から、人事部門に求められる役割は大きく変化してきている。
本ページでは、人事研修を実施している企業をまとめている。人事としての基本スキルを身に付け、時代にあった人事の役割を学ぶ機会を作ってみてはどうだろうか。
Contents
人事研修企業一覧
それでは早速、人事研修を提供している企業を見ていこう。
リスキル
URL: リスキルの人事研修
1986年創業、より多くの企業が研修を実施したいと考えられるように、研修を簡単にすぐに効果的に実施できる環境を整えている企業だ。
リスキルの人事研修は、採用研修、研修内製化研修、人事制度研修といった人事担当者のベースを作る研修が用意されている。多くの企業に実績があり、さまざまな会社のビジネスモデルを踏まえた人事制度の構築や、改定のポイントを、実践事例を交えて学習することで、優れた人事制度の構築・運用を推進するためのヒントを得ることができる研修が特徴だ。
特徴
- 採用研修、研修内製化研修、人事制度研修といったテーマでカリキュラムを提供
- 多くの企業に実績
- 実践事例を交えて学習
研修スタイル:集合研修、オンライン研修
日数:3時間~6時間
リクルートマネジメントスクール
URL: https://www.recruit-ms.co.jp/open-course/
受講者同士で高め合うグループワークや、五感で学ぶゲームなど、学びの成果を最大化させる工夫を取り入れ独自のプログラムを展開する、1名から参加可能な公開型研修サービスだ。
リクルートマネジメントスクールでは、人事の基本的な知識を学ぶ研修、採用後の入社定着支援や離職を防止するための研修、多様性を尊重し、働きやすい組織にするための研修といったテーマで、人事に関する研修が多数提供されている。ほとんどが3時間から学べる研修となっているため、忙しい業務の合間でも受講しやすい講座となっている。
特徴
- 公開型研修サービス
- 人事に関する様々なテーマの研修を提供
- 忙しい業務の合間でも受講しやすい講座
研修スタイル:集合研修、オンライン研修
日数:3時間~1日間
学校法人 産業能率大学 総合研究所
URL: https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/
創立者である上野陽一が提唱する「人のもちまえを十分に発揮させること」を原点に、次代ニーズに合わせて設計した人材育成プログラムを提供している機関だ。
人事労務の専門家である講師による、人事労務について学ぶことができる研修を公開セミナーで開催している。研修では、人事労務に関する実際の事例対応や法律、裁判例の解説を行う講義だけではなく、参加者同士でディスカッションを行うなどの実践も交えながらスキルを習得することができる構成となっている。
特徴
- 人事労務の専門家による研修
- 実際の事例を用いて人事労務について解説
- 講義だけではなく、ディカッションといった実践も実施
研修スタイル:集合研修
日数:2日間
公益財団法人 日本生産性本部
人材育成研修や経営コンサルティングなど産業の生産性向上のために様々な分野で活動をおこなっている団体だ。
人事戦略の策定から施策の実施まで、人事実務に直接役立つ多彩な研修やセミナーを提供している。研修は、人事・労務の課題解決をめざし、実践的な情報提供や実務習得のための演習が実施される。また、「働くことの意識調査」など多彩な調査研究の成果を活用した情報・ソリューションも提供される点がポイントとなっている。
特徴
- 人事実務に直接役立つ研修
- 実践的な情報提供や実務習得のための演習の実施
- 多彩な調査研究の成果を活用した内容
研修スタイル:集合研修、オンライン研修
日数:1日間
株式会社インソース
URL: https://www.insource.co.jp/index.html
カスタマイズの柔軟さを売りに、現場で役立つスキルやノウハウを習得することができる研修を提供している企業だ。
インソースでは、人事部門に求められる基礎知識、実践スキルを学ぶ研修、「働き方改革」「ダイバーシティ推進」「従業員エンゲージメント」などの最新のキーワードについての研修といった、たくさんの種類が揃えられている点が特徴だ。インソースの営業担当者が企業の実状や悩みを聞いた上で、おすすめの研修を提案し、人事部が能動的・主体的に動き、会社の牽引約として機能することを目指した研修となっている。また、人事評価制度セミナー、教育体系構築セミナーや、システムの面から人事部門の仕事が効率的かつ確実に実施できるITサービスの提供など、多面的な支援を行うことができる点もポイントだ。
特徴
- 人事部門に求められることから人事に関係する最新のキーワードまで学ぶことが可能
- 人事部が会社の牽引役として機能することを目的とした研修
- ITサービスの提供といった多面的な支援が可能
研修スタイル:集合研修、オンライン研修
日数:90分~2日間
SMBCコンサルティング株式会社
URL: https://www.smbcc-education.jp/
東京・大阪にて年間約3,000講座以上を開催しているビジネスセミナー、企業のニーズに合わせてカスタマイズした社員研修、月会費でセミナーを何度でも受講できる定額制クラブといった3種類の人材育成サービスを提供しているSMBCグループの一企業だ。
SMBCでは、「人事・労務管理」として、人的資源管理の基本から今日的な課題まで、人事制度、人材マネジメント施策、労働法制、社会保険、給与計算等に関するセミナーを揃えている。様々な研修が用意されているため、課題や目的にあった研修を選択することが可能だ。
特徴
- 人事・労務管理をテーマに様々な研修を提供
- 課題や目的に合った研修の実施が可能
研修スタイル:集合研修、オンライン研修
日数:1日
株式会社ラーニングエージェンシー
URL: https://www.learningagency.co.jp/
2006年設立、累計受講者数は320万人、研修満足度も97.6%と高く、300以上の研修テーマを提供している企業だ。
人事部門で働いて1年以内、またはこれから配属されるという人を対象に、人事の実務における最低限のポイントをおさえることができる基礎研修を提供している。人事担当者の業務について、年次、月次、随時に分けて全体像を理解することができる内容だ。研修では、年末調整や保険といった制度や仕組みについて社員から尋ねられたときに応えられるように、実践的に学ぶことができる。
特徴
- 人事部門で働いて1年以内、これから配属される人対象
- 人事担当者の業務の全体像を理解
- 実践的に学ぶことができる内容
研修スタイル:集合研修
日数:120分
JMAMマネジメントスクール
URL: https://school.jma.or.jp/
日本能率協会が主催する公開セミナー、カンファレンスなどを提供している総合ポータルサイトだ。
JMAマネジメントスクールでは、人事・人材開発分野プログラムとして「人事・人事戦略」「採用」「制度、労務管理」「研修企画、人材開発戦略・人材育成」「インストラクター養成」「グローバル人材開発」などをテーマに様々な研修を提供している。合宿などを交えて、長期的に人事メンバーを育成する研修もあるため、企業の要望に合わせてプランを選択することが可能だ。
特徴
- 人事に関するテーマについての様々な研修ラインナップ
- 長期間の研修の実施が可能
研修スタイル:集合研修、オンライン研修
日数:半日~6ヵ月間
株式会社JBMコンサルティング
URL: http://jbmhrd.co.jp/
20年以上にわたり人材育成サービスを提供し、研修企画から受講後のアクションまでをトータルサポートし、オリジナルコンテンツを提供している企業だ。
総務・人事部門に初めて配属された人から、ベテランの総務・人事担当者までを対象とした様々な人事部門向け研修プログラムを用意している。人事考課者研修、人事としてのプレゼン力強化研修、面接官研修といった内容から、テレワークの導入やオンライン講習導入のための研修や人手不足解消に向けた研修といった、課題や目的に合わせて研修を選択することが可能だ。
特徴
- 新人からベテランまでに対応できる研修ラインナップ
- 課題や目的に合わせて研修を選択
研修スタイル:集合研修
日数:半日~3日間
LEC東京リーガルマインド
URL: https://partner.lec-jp.com/biz/
1979年の創業以来、40年以上にわたり企業向けの研修・人材育成を提供しているサービスだ。
LECでは、基本スキルに加え、各種法令やメンタルヘルス・離職防止まで、今後の人事に必要となる研修メニューを提供している。社会保険労務士やキャリアコンサルタントといった、企業における人事労務のプロフェッショナルによるわかりやすい講義を受講することができ、各企業の事情や就業規則を盛り込みオリジナルの研修教材やカリキュラムを作成することが可能だ。
また、人事総務部の知識及び実務能力に関する検定への合格に向けた、「人事総務検定特別認定講習」も実施しており、人事総務の業務をより細かく、体系的に理解することができる内容となっている。
特徴
- 人事労務のプロフェッショナルによる講義
- 各企業の事情や就業規則を盛り込んだオリジナルのカリキュラムの作成可能
- 人事総務検定特別認定講習の実施
研修スタイル:集合研修、オンライン研修
日数:半日~1日間
日経ビジネススクール
URL: https://school.nikkei.co.jp/
1.経営人材育成、2.変革人材育成、3.グローバル人材育成に力をいれた研修を提供し、大手から中堅・中小・ベンチャーまで、年間企業導入660社の実績を持つスクールだ。
人事労務のための労働法入門、人事労務管理の法律基礎知識、人事評価入門、メンタルヘルスケアといった内容をテーマにセミナーや動画講座、eラーニングで開催している。オンラインで学ぶ講座が多いため、業務の合間に短時間で知識を学びたい人におすすめである。
特徴
- 労働法や労務管理、人事評価入門、メンタルヘルスケアといった内容がテーマ
- 動画講座やeラーニングのオンラインで学ぶ研修
研修スタイル:オンライン研修、eラーニング研修
日数:1時間~半日
企業研修.com
URL: https://kigyo-kenshu.com/
企業研修.comでは、企業と研修プログラムを提供する講師を直接結び付け、実際に登壇する研修講師と、具体的な事例を使った参加者がリアリティを感じる研修をカスタマイズすることができる点が強みだ。
人事の実務的な知識だけではなく、経営的発想での目標設定力・戦略立案力、実行力を学ぶことができる人事担当者向け研修を提供している。研修では、環境の変化における人事部門の役割や人事労務・人材育成の専門知識に加え、戦略立案、問題発見・解決技法、コミュニケーションといった実践的な学びを通して、社員のキャリアアップを支える仕組みづくりを目指すことができる。
特徴
- 登壇する講師と研修をカスタマイズ
- 人事の実務的な知識だけではなく、実践的な学びを提供
研修スタイル:集合研修
日数:問い合わせ
サイボウズの企業研修プログラム
URL: https://teamwork.cybozu.co.jp/
サイボウズがこれまで挑戦してきた制度・風土改革をはじめとする取り組みを研修事業を通して提供しているサービスだ。
制度をつくるプロセスを知りたい、制度の浸透のさせかたを知りたい、自社にあった評価制度を知りたいという人事担当者向けに、サイボウズの考え方、制度づくりのコンセプトやプロセスを紹介する人事部門研修を行っている。研修内容は、サイボウズ流チームワーク、100人100通りの人事制度、人事制度策定のプロセスをテーマに進めていく。ワークショップ付きの場合は、働き方改革、リモートワークの問題を整理し、課題を設定するワークショップを実践するため、課題を設定するためのフレームワークを身に付けることができる。
特徴
- サイボウズの考え方、制度づくりのコンセプトやプロセスを紹介する人事部門研修
- セミナー形式とワークショップ形式の2つの研修
研修スタイル:集合研修
研修日数:2時間~4時間
ユーキャン
URL: https://www.u-can.co.jp/houjin/index.html
教育事業のユーキャンが培ったノウハウや実績を通じて企業の人材育成を集合研修、オンライン研修、eラーニング研修、資格・通信教育講座で提供している。
人事・採用研修は、「採用を成功させるリモート活用研修」「対応策から防止策まで事例で学ぶハラスメント研修」の2つのラインナップだ。日程や内容についてはカスタマイズ対応も可能となっているため、企業に合わせて研修内容で実施が可能である。
特徴
- 「採用を成功させるリモート活用研修」「対応策から防止策まで事例で学ぶハラスメント研修」の2つのテーマで開催
- 日程や内容はカスタマイズ可能
研修スタイル:集合研修、オンライン研修
日数:1日間
e-JINZAI
URL: https://www.jinzaikaihatsu.com/
低コストで、時間や場所に制限されずに体系的な研修が実現できるweb研修ツールだ。各テーマに精通した著名な講師陣によるわかりやすい解説が特徴だ。
人事パーソンとして必ず知っておかなければならない基礎的知識・スキルを習得するための研修を提供している。研修では、人事部門の仕事の流れをおさえ、人事部門業務で重要な要素である採用、人材育成、人事評価の3つの基礎に加え、モチベーションマネジメントも学ぶことができる内容となっている。eラーニングで提供されるため、いつでもどこでもすきま時間に受講が可能だ。
特徴
- 人事パーソンとして知っておかなければいけない基礎的知識・スキルを習得
- 人事部門業務で重要な要素に加えモチベーションマネジメントについても学習
- eラーニング研修
研修スタイル:eラーニング
研修時間:約14時間
まとめ
本ページでは、人事研修を提供している企業をまとめてみた。
人事部は企業の経営資源の基盤となる「ヒト」に関する業務を扱う重要な部署である。研修を通して、人事としての必要なスキルを身に付けることは、企業の発展へと繋がるはずだ。
研修担当者は、ぜひ研修の実施を検討してみてほしい。